業務用冷蔵庫の処分方法4選|家庭用との違いや処分時の注意点も解説
飲食店の閉店や設備の入れ替えで業務用冷蔵庫を処分する際、家庭用冷蔵庫とは異なる手続きが必要になります。業務用冷蔵庫は産業廃棄物として扱われるため、自治体の粗大ごみや家電リサイクル法の対象外となり、適切な許可を持つ業者に依頼しなければなりません。処分方法を誤ると不法投棄とみなされ、罰則を受ける可能性もあります。
当記事では、業務用冷蔵庫の形状やメーカーの種類、家庭用との違い、また処分方法、処分時の注意点について詳しく解説します。
【この記事はこんな方におすすめです】
- 業務用冷蔵庫の処分方法が分からない人
- 飲食店の閉店や設備入れ替えを予定している人
- 業務用冷蔵庫の処分費用を抑える方法を探している人
業務用冷蔵庫の形状とメーカーの種類

業務用冷蔵庫には、縦型、横型、冷凍冷蔵庫、ショーケースなど多くの種類があり、設置場所や用途によって選び方が変わります。メーカーごとにも特長が異なるため、形状とあわせて整理しておくことが大切です。ここでは、代表的な種類を解説します。
形状
業務用冷蔵庫の形状には、主にたて型、ヨコ型、上開きタイプ、ショーケース型があります。たて型は高さを生かして収納量を確保しやすく、ホテルの厨房や給食施設などで使われることが多い形状です。ヨコ型はコールドテーブルとも呼ばれ、高さを抑えながら天板を作業台として使えるため、作業スペースを確保しやすい点が特徴です。
また、上開きタイプには、庫内の冷気が逃げにくく温度変化を抑えやすいチェストフリーザーや、スライド式のふたを備えたストッカー型があります。商品を見せながら保管したい場合にはショーケース型も用いられます。設置場所、作業動線、保管したい食材の量や種類、出し入れのしやすさに合わせて、適した形状を選ぶことが大切です。
メーカー
業務用冷蔵庫は、たて型やヨコ型、ショーケース型など形状の違いに加えて、メーカーごとの特徴にも差があります。代表的なメーカーとしては、ホシザキ、フクシマガリレイ、大和冷機工業が挙げられ、いずれも厨房や店舗向けの冷凍冷蔵機器を幅広く展開しています。また、Panasonic、三菱電機冷熱応用システム、サンデン・リテールシステムなども業務用製品を扱っています。
メーカーによって、製品のラインアップ、サイズ展開、メンテナンス体制、故障時の対応、部品供給のしやすさなどが異なります。同じような容量でも使い勝手や設置場所との相性、導入後の安心感に差が出るため、形状や価格だけで決めず、使用環境やサポートまで含めて比較することが重要です。
業務用冷蔵庫と家庭用冷蔵庫の違い
業務用冷蔵庫と家庭用冷蔵庫の大きな違いは、容量、冷却力、耐久性、使用環境にあります。業務用冷蔵庫は、飲食店や施設で大量の食材を保管することを前提としているため、家庭用よりも収納量が多く、扉を頻繁に開閉しても庫内温度を保ちやすい高い冷却力を備えています。また、長時間の連続運転や日々の使用に耐えられるよう、頑丈な構造で作られている点も特徴です。
一方、家庭用冷蔵庫は、日常生活での使いやすさや省エネ性、静音性を重視して設計されています。設置場所もキッチンや住宅内が中心となるため、見た目や操作性、生活空間になじみやすい点も重視されます。そのため、業務用は機能性と耐久性を優先した仕様、家庭用は日常生活で扱いやすい仕様という違いがあります。
業務用冷蔵庫の処分方法4つ

業務用冷蔵庫は、粗大ごみや家庭ごみとして処分できません。事業用機器に当たるため、適切な方法で処分する必要があります。ここでは、回収業者への依頼や買取、引き取り、売却など、業務用冷蔵庫の主な処分方法を解説します。
産業廃棄物回収業者に依頼する
業務用冷蔵庫を処分する際は、産業廃棄物収集運搬業の許可を持つ業者へ依頼する方法があります。まずは複数社に見積もりを取り、回収日、費用、対応エリア、許可内容を確認した上で、委託契約を結んで引き渡します。産業廃棄物を委託処理する場合でも、排出事業者には処理責任があるため、マニフェストで処理の流れを確認することが大切です。
また、フロン類を使用している業務用冷蔵庫は、廃棄前に第一種フロン類充塡回収業者へ引き渡し、回収後に交付される引取証明書の写しを受け取ってから処分を進める必要があります。法令や必要書類を確認しながら、計画的に手続きを進めましょう。
買取専門店を利用する
まだ使用できる業務用冷蔵庫であれば、買取専門店を利用する方法があります。専門店は、メーカー、年式、容量、動作状況などを踏まえて査定するため、一般的なリサイクルショップより適正な価格がつきやすい点が特徴です。
処分費用を抑えながら現金化できる可能性がある一方で、故障がある場合や年式が古い場合は買取不可となることもあります。査定を依頼する際は、型番、製造年、付属品の有無、使用状況を事前に整理し、庫内を清掃しておくと手続きを進めやすくなります。複数社に査定を依頼し、条件を比較して選ぶと安心です。
販売店に引き取りを依頼する
新しい業務用冷蔵庫へ買い替える場合は、購入先の販売店や導入業者に、既存機器の引き取りや撤去を依頼できることがあります。搬出、設置、処分までまとめて相談しやすいため、手間を減らしたい場合に向いています。
ただし、すべての販売店が対応しているとは限らず、回収費用がかかる場合もあります。また、業務用冷蔵庫は家電リサイクル法の対象外で、フロン類を使用している機器では廃棄前の回収手続きが必要です。対応範囲や費用、必要書類、当日の搬出条件まで事前に確認しておくと、入れ替え作業を進めやすくなります。
フリマアプリで売却する
まだ使用できる業務用冷蔵庫であれば、フリマアプリで売却する方法もあります。自分で価格を設定しやすく、条件が合えば納得感のある形で手放しやすい点が特徴です。一方で、業務用冷蔵庫は大型で重量もあるため、搬出や配送の手配に手間と費用がかかりやすくなります。
出品する際は、型番、年式、動作状況、付属品の有無を明記し、傷や汚れの状態も写真で分かりやすく伝えましょう。送料負担や引き渡し方法まで含めて価格設定を行うことが大切です。購入後のトラブルを避けるため、動作確認の有無や返品対応の条件も事前に整理しておくと安心です。
業務用冷蔵庫を処分するときの注意点
業務用冷蔵庫を処分する際は、家庭用家電と同じ感覚で進めないことが大切です。法令上の扱いやフロン類の回収、搬出時の安全対策まで確認した上で、適切な方法を選びましょう。
■家電リサイクル法の対象外
業務用冷蔵庫は、専ら業務用として製造・販売されている機器に当たり、家電リサイクル法の対象外です。粗大ごみや家庭用冷蔵庫と同じ方法では処分できないため、事業用機器として適切な処分方法を選ぶ必要があります。
■フロン類の回収が必要
フロン類を使用している機器は、廃棄前に第一種フロン類充塡回収業者へ回収を依頼し、引取証明書を受け取る必要があります。引取証明書は3年間保存し、機器を引き渡す際は写しを添える流れです。回収せずに処分すると、法令違反になるおそれがあります。
■運搬時はけがや破損に注意する
業務用冷蔵庫は重量があるため、搬出時は転倒や挟まれ事故、周囲の破損に注意が必要です。通路幅や段差を確認し、床や壁を養生した上で、無理のない姿勢と人数で運び出しましょう。重量物の取扱いでは、急な動きや不自然な姿勢を避けることも求められます。
まとめ
業務用冷蔵庫は、家庭用冷蔵庫と異なり、容量や冷却力、耐久性に優れた事業用機器である一方、粗大ごみや家電リサイクル法の対象として処分できません。処分方法には、産業廃棄物回収業者への依頼、買取専門店の利用、販売店への引き取り依頼、フリマアプリでの売却などがあります。
処分時は、フロン類の回収手続きや必要書類の確認に加え、搬出時のけがや周囲の破損にも注意が必要です。機器の状態や入れ替え予定の有無、費用負担を踏まえて方法を比較し、法令に沿って計画的に進めることが重要です。
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